看護学?リハビリテーション学研究

看護学?リハビリテーション学研究からのアプローチ

精神科入院患者に対する精神症状へのトリアージに関する研究

 松田 優二 准教授
医療福祉学部 看護学科
松田 優二 准教授
 今回私が行う研究は、災害が起きた時、精神科に入院している患者さんに対する精神症状へのトリアージの現状について調査し、精神症状へのトリアージに必要な判断項目を明らかにすることを目的としています。

トリアージとは、簡単に説明しますと「災害時に限られた資源(医療者、薬や設備など)の中で、できるだけ多くの被災者を救うために治療の優先順位を選別する方法」をさします。

一般的にトリアージは、「身体」の治療に対するトリアージをさすことが多いのですが、今回の研究は、ストレスに耐える力が弱くなっている精神科の入院患者さんに対して、災害時の精神的な症状に対するトリアージの現状について調査を行っていくというものです。

ストレスに耐える力が弱くなっている精神科の入院患者さんは、被災の精神的苦痛をうまく周りに伝えたり表現できず、辛さを抱え込んでしまうことも少なくありません。

今回の研究で得られた結果が、精神科の入院患者さんの特徴に適したトリアージを考えていく際の有用な基礎資料になっていければと考えております。